はじめに:最近よく聞く「家賃高騰」と「住宅ローン金利の上昇」
最近、「家賃が高くなった」「住宅ローンの金利が上がってきた」という声をよく耳にしませんか?
特に物価上昇や人件費の影響で、都市部を中心に家賃がじわじわと上昇。
さらに住宅ローンに関しても、日銀の金融政策変更の影響で固定金利が上昇傾向にあります。
そんな中で、「これから家を買おうとしている人」「すでに住宅ローンを抱えている人」どちらにとっても、“お金の不安”は無視できません。
今回は、私自身が3年前に新築で変動金利の住宅ローンを組み、昨年ついに金利が上がった通知を受け取った実体験をもとに、金利上昇時代にどう考え、どう備えているかをお伝えします。
なぜ今、住宅ローン金利が上がり始めているのか?
住宅ローンの金利上昇の背景には、日銀のゼロ金利政策の見直しや、世界的なインフレ対応があります。
これまでの超低金利時代は終わりを迎えつつあり、金融機関も少しずつ金利を引き上げています。
特に固定金利は影響を受けやすく、住宅金融支援機構のフラット35などもじわじわ上昇中。
一方で、変動金利は長らく据え置かれてきましたが、ここにきて**「半年ごとに微妙に動く」ような変化が現れてきました**。
私は3年前に変動金利を選びました(そして昨年、ついに…)
私自身は、約3年前に新築戸建てを購入し、変動金利で住宅ローンを組みました。
当時は「とにかく金利が低い」ことが魅力で、固定金利との差も大きく、変動を選んだのは自然な流れでした。
実際、月々の返済額も抑えられて、生活にゆとりが持てていたのです。
しかし、昨年、ついに銀行から“金利が少し上がった”という通知が届きました。
上昇幅はわずかだったものの、長年据え置かれていた金利がついに動いたという事実に驚きと不安を感じました。
しかも最近では、変動金利の「じわじわ上がる」傾向が続いており、半年ごとに微増している銀行も少なくありません。
このまま「少しずつ上がる流れ」が続いた場合、数年後には返済額が思った以上に増える可能性もあります。
金利上昇のリアルな不安
- 金利がさらに上がったら、毎月の返済額はどうなる?
- 5年後、10年後に大きな負担がくるのでは?
- 借り換えるべき?繰り上げ返済はすべき?
- このまま変動金利で突き進んで大丈夫なのか?
ネットやSNSを見ても、こういった不安の声が多く、**「正解がないからこそ不安」**という状況に多くの人が陥っているように感じます。
住宅ローン返済中の人が取れる3つの選択肢
1. 固定金利への借り換えを検討する
もし今後の金利上昇が不安であれば、固定金利への借り換えを検討するのも一つの手です。
ただし、借り換えには手数料や登記費用などがかかるため、損益分岐点をきちんと計算してから判断する必要があります。
2. 繰上げ返済で元本を減らす
返済に余裕があるなら、繰上げ返済を行うことで元本を減らし、金利の影響を和らげることができます。
とくに「期間短縮型」は、将来的な利息を抑える効果が大きく、長期的に見れば非常に有効です。
3. 金利上昇の「上限」を確認しておく
変動金利には多くの場合、「5年ルール」や「125%ルール」などの制限が設けられています。
つまり、「いきなり返済額が倍になる」ということは基本的にありません。
まずは自分のローン契約内容を確認し、“最悪でもどの程度まで上がるのか”を把握しておくことが安心材料になります。
家計全体を見直すことも立派な対策
住宅ローンの返済が不安なら、支出全体を見直すことも大切な対策になります。
- サブスクの整理
- 保険の見直し
- 通信費の最適化(格安SIMなど)
- 外食やコンビニ利用の見直し
「収入を増やす」よりも、まずは「支出をコントロールする」方が即効性があり、家計の安定にもつながります。
まとめ:焦らなくてもいい。でも、“備え”はしておきたい
今のところ、変動金利が急上昇しているわけではありません。
でも、昨年実際に通知を受け取ったことで、「もう他人事ではない」と強く感じました。
変動金利は、少しずつ動き出している。
そしてそれは、半年ごとに“気づかないうちに返済額が増えていく”未来の始まりかもしれません。
だからこそ、
- ローン契約内容の見直し
- 借り換えや繰り上げ返済のシミュレーション
- 家計の固定費の見直し
といった、今できる小さな行動を積み重ねていくことが、自分と家族の安心につながるのではないでしょうか。
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