※この記事は、私自身が家を建ててから約3年が経過した現在の体験をもとに書いています。あくまで一例として、家づくりを考えている方の参考になれば幸いです。
家を建てた理由と背景
私が家を建てようと思ったきっかけは、離婚を経験し、「子どもに何か残せるものを残したい」という思いからでした。
また、アパート暮らしがどうしても合わなかったことも理由のひとつです。
騒音や隣人との距離感、壁の薄さなど、日々ストレスがたまっていく生活。
引っ越せば環境が改善するかもしれないとは思いましたが、「根本的に変えたい」と感じ、思い切って家を建てるという選択に踏み切りました。
土地選びで重視したこと
家を建てたあとに周囲に家が建つことも想定し、ある程度間隔をあけて建てられる地方の土地を選びました。
結果として、生活音を気にせず過ごせる自由が手に入り、これは本当に大きかったと感じています。
やっぱり「人との距離感」が保てる暮らしは、自分の心にとってとても優しかったです。
一人で住宅ローンを組むという決断
この家は、自分ひとりで住む予定で建てました。
だからこそ、一人で住宅ローンを背負うというのは、正直かなりのプレッシャーでした。
精神的にも勇気が必要でしたが、それでも前に進もうと思えたのは、**「建てたいと思ったらやってみる」**という、自分の性格があったからかもしれません。
実際に住んでよかったこと
- 騒音ストレスからの解放
- 心から落ち着ける空間
- 自分のライフスタイルに合った設計
- 子どもとの空間を自分で作れる自由
家族との空間、自分だけの空間。
どちらも確保できる住まいは、賃貸では得がたいものでした。
想定外だったこと・注意点
よく住宅メーカーの営業などで
「今の家賃と同じ金額で家を建てられますよ」
といったセールストークがありますが、私はそれに対して**「それは違う」と断言できます。**
なぜなら、持ち家になると以下のような出費が確実に発生するからです:
- 固定資産税
- 外壁・屋根・設備の修繕費
- 日々のメンテナンスコスト
ローンの金額だけを見て「家賃と同じ」だと思うのは危険です。
実際には多めにお金がかかるという前提で考えておいた方が、あとあと後悔が少ないと思います。
「持ち家は資産か負債か?」私の答え
よく言われるテーマですよね。
でも私は、この問いに対して「感情」と「金銭」を切り分けて考えるようにしています。
- 感情面:帰る場所があるという安心感 → 資産
- 金銭面:ローン・修繕・税金 → 負債的な側面もある
そして私は、住まいは「人生への投資の一種」だと考えるようになりました。
だから、「どうせ建てるなら、資産価値が上がる場所を」と考えて、
地方であっても上昇の可能性があるエリアを徹底的に調べました。
結果、実際に【イエウール】で査定してみたところ、今の家の資産価値は建築時より上がっています。
たまたま運が良かった部分もあると思いますが、やはり「調べ尽くした」ことが大きかったです。
家づくりを考えている人へのアドバイス
これから家を建てようとしている方に、私から伝えたいことがあります。
- 一度ローンを組むと簡単には引き返せない
- 家は思っている以上にお金がかかる
- でも、自分の“安心できる空間”を持てるというのは大きな価値
まだローンの途中で「完全に自分のもの」とは言えないけれど、
それでも、**「自分のために整えた場所」**があるというのは、精神的に本当に支えになります。
変化に備えるということ。悩み抜いた2〜3年の時間が教えてくれたこと
私はこの家を建てるまでに、2〜3年ほど悩みました。
なぜかというと、家づくりは未来に関わる決断だからです。
しかも、未来は誰にも見えません。
株式投資も、事業も、人生も、「正解」なんて誰にもわからない。
だからこそ、後悔しないように、とにかく調べて、何度も考えました。
若い頃に親の介護も経験したこともあり、
「自分だけの人生じゃない」という視点を持つようになりました。
だから私は、環境が変化すること・年齢を重ねること・人間関係が変わること。
それらすべてに対応できるよう、変化力・対応力を常に意識して選択するようになりました。
そして今、こうして家を建てたあとに思うのは――
悩んで悩んで悩み抜いた時間が、確かに自分の背中を押してくれたということです。
結局、建ててよかったと思える理由
私は「やりたい」と思ったことは行動に移すタイプです。
この家も、もし建てていなかったら、今もきっと悩み続けていたでしょう。
もちろん、建てた今でも不安がゼロというわけではありません。
でも、「やってみたからこそ得られた安心感」が確かにあるのです。
自分の暮らしを自分で選び、自分で整える。
これは、自分の人生を生きるということなのかもしれません。
まとめ
- 離婚をきっかけに家を建て、「子どもに残したい」という想いが出発点
- 騒音やストレスから解放され、自分らしい空間を手に入れた
- 一人でローンを背負うという大きな決断も、しっかり向き合って乗り越えた
- 「家賃と同じ」という言葉に惑わされず、現実的な維持費や修繕費を前提に考えた
- 資産価値のあるエリアを探し、実際に価値が上がった
- 数年悩んで選んだ家だからこそ、今納得できている
- 家づくりは人生の一部。未来を見据えて、行動してよかったと心から思っている
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